エヴァンゲリオン初のＤＶＤ。全７巻。本編の他、アフレコ台本をデジタル収録。ジャケットの絵柄の方は残念ながらビデオパッケージと比べて淡泊。余り力が入っていないようにも見受けられる。
エヴァを彩る３人の女神達。ビデオパッケージにあった明朝体の大文字キーワード群は排除されている。
実際にこのＤＶＤが出た頃は、完結版の映画公開前夜で興奮が最高潮に達していた時期と重なるが、ジャケットの絵は肩すかしを食らった気分。ビデオに比べての利点は、磁気テープが擦り切れるのを気にすることなく何度でも観れる点と、保管に気を遣わなくていい点、また台本が収録されていること。
特に収録映像の劣化を気にしなくて良い点では、エヴァマニアにとって画期的なＤＶＤとなるはずであったが、ジャケットを見ても分かるとおり、ビデオ・ＬＤ版と比べて、余り熱意が感じられない。また、画質が余りよくないとも特集記事やamazonのレビューで言及されている。
その他旧版の特徴としては、新世紀エヴァンゲリオン劇場版・シト新生が収録されている点。おそらく他のＤＶＤやＢＯＸでは、当初公開されていた「シト新生」のREBIRTHは収録されていないはずなので、エヴァシリーズが舞い降りる最後のシーンで、アスカのセリフの後に流れ出す、高橋洋子の「魂のルフラン」が聴けないという不具合が生じている。
※シト新生の前半DEATHは、新しいシーンが追加されたテレビ版の総集編で、後半REBIRTHは、テレビ版弐拾四話以降の本編ストーリーの続編、戦略自衛隊を蹴散らしたアスカの乗る弐号機がエヴァシリーズに上空から取り囲まれるまでの未完結バージョンとなっているが、デジタルリマスター版ＤＶＤでは、「DEATH（TRUE）2」と「第２５話 AIR」「第２６話 まごころを君に」という構成になっているため。シト新生公開半年後の夏に、完結編THE END OF EVANGELIONが公開される。
後にＤＶＤ−ＢＯＸも販売されるが、こちらはさすがに力作イラストで飾られている。上・中・下の３つに別れており、それぞれのボックスの裏には、「上」「中」「下」の力強い筆書きを堪能できるが、当時初めて見たときは、エヴァと相性が合ってないような気がしないでもなかった。僕はなぜか当時このＢＯＸは買わなかった。ＤＶＤ版は第７巻しか持っていなかったので、このＢＯＸを買えば全て揃えられるはずだったのだけれど、おそらくその頃はエヴァ熱が醒めていたのだろう。
旧ＤＶＤ−ＢＯＸ。魅力的なイラストがＢＯＸを飾っている。
デジタルリマスター版が新しくリリースされたことから、新品の旧版がヤフオクで投げ売り状態で出品されていた。リリースされた時期が、映画公開前後である点や、エヴァ初のＤＶＤ化商品であることを考慮に入れると、結構プレミア価値があるかも？？？ コレクションしたい場合には、amazonかヤフオクがお勧め。特に新品未開封品が欲しい場合はヤフオクに注目！
初のＤＶＤ化企画にもかかわらず、ビデオ版のリリースに比べると影が薄い感は否めない。その代わりＤＶＤ−ＢＯＸは３巻揃えると、５０００円で貞本義行パッケージアート特製テレカ３枚セットが貰えた。公衆ボックスが街角から消えつつある今は、テレカに代わり図書カードが特典となる傾向にある。
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