エヴァサウンドトラック第２弾。１９３０年代風アートにアレンジされたイラストジャケットは、１よりも芸術点が高い。アスカの活躍・存在感が目立つ使徒との中盤戦で流れていた曲を主に収録している。第一種警戒態勢に移行する際のネルフ本部のシーンで流れる曲の省略型アレンジバージョン「Spending Time in Preparation」や、闘牛士の音楽をモチーフにした「She Said, "Don't Make Others Suffer for Your Personal Hatred."」、後に詩がつけられることになる「Thanatos」は、シーンを思い出しながら聴くと痺れること受け合い。各話毎に異なるFly Me to the Moonのテレビバージョンもそれぞれ収録されている。最後を飾る「When I Find Peace of Mind」は、三人が和やかに会話を交わすシーンで流れていたもので、その後の終局を予感させる曲も数点収録されているものの、作品中盤の内容と同じく、明るく締めくくられている。
ライナーノーツの裏表紙には、旧約聖書の文言と共にネルフのイチジクの葉のマークが、またＣＤには同じくネルフのマークが刻印されている。当時このマークは、今までのアニメ作品の中でも最も斬新で、目を惹きつけるのに効果的だった（作品内でも、リツコが監禁されるシーンで巨大なネルフのマークが出てくる）。もしこのマークがなければただの味気ないライナーノーツになっていたが、このマークがＣＤやライナーノーツに刻印されているのを見る度に、フィクションと現実がどこかで繋がっているような錯覚を覚えたものだった。
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