第弐話 見知らぬ、天井

迫力満点の戦闘シーン

 本編では、エヴァと使徒との初の肉弾戦が描かれます。普通のロボットアニメだと、正座して石で叩くなんて原始人のようなシーンはないので、そういうところも斬新で、エヴァの動きが血が通っていて人間的で、普段ロボットアニメを見ない人や毛嫌いしている人でも、抵抗感なく受け入れられたのかなぁとも思います。特にこの回のエヴァと使徒との戦闘は名シーンです。

 作ったスタッフ本人が、一番凄いのは1話と2話っていってたのをネットに転載されていた情報誌で聞きかじって、正直1話と2話って、一番始めに見る話のせいか、記憶にしっかりこびりついてて見返してみたときには退屈に感じるんじゃないかなーという危惧もあったのですが、なかなかどうして、凄く興奮しましたよ。

 あと、温泉ペンギンのペンペンが飛び出してきて、風呂上がりのシンジが裸のままミサトさんに「あれ!あれ!」と指さすシーン、ビールの缶で巧いこと股間が隠れてますね。ミサトさんがビールの缶を取り上げた時は「エエーーー?!まさか〜〜〜!」と手で目を覆い隠して指だけこっそり広げたくなるシーンですが、きちんと爪楊枝の缶が(笑)。うまいオチです。この名(迷?)シーンのパロディをこないだエヴァの雑誌で読んだのですが、爪楊枝の入れ物すらも取ろうとするミサトさんを、シンジがフルフルと首を横に振って押さえ込もうとします。そこへペンペンが登場して、爪楊枝入れよりも小さな模型のボトルを置くという余計な心遣いにシンジ君ブチ切れ(笑)。サービスサービスって誰に対するサービスなんでしょうか。

 本編ですが、おおまかに、前半パートが陰で、後半パートが陽というような構成ですが、最後には使徒との戦闘を思い出して、陽気なムードが消え失せます。ミサトもミサトで、シンジを道具として見ていたことをひとり呟きます。

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NEON GENESIS EVANGELION vol.01
出演:緒方恵美、三石琴乃、林原めぐみ、宮村優子
監督:庵野秀明
形式:Color, Dolby
言語:日本語
リージョンコード:リージョン2
販売元:キングレコード
発売日:2003/7/24
時間:100 分

風呂は心の洗濯よ!

印象的なのは、ミサトが自分のマンションにシンジを招き入れるシーン。靴と敷居だけがクローズアップされ、シンジの足が躊躇いがちに敷居を跨ぐシーンは、今までひとりだったシンジが、戸惑いながらも人とのコミュニケーションの中に入っていこうとしている事を暗示しているようでもある。「た、ただいま」と不器用に言うシンジに、「お帰りなさい」とミサトはにこやかに答える。後に自分の復讐の為にシンジを利用していると自問するミサトだが、この頃はまだ優しいお姉さんを演じきっている。

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『エヴァとの思い出』

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