第拾七話 四人目の適格者

イインチョのヒカリは典型的なツンデレ

 加持が育てているスイカ畑は、後の使徒侵攻の際のシーンと、加持暗殺シーンの伏線となっています。97年に発売された「鋼鉄のガールフレンド」でも、ミサトと一緒にマンションに帰ってきた加持さんは、なぜかスイカ持ってます。

 ここでの加持とシンジの会話ってイイ感じですよね。大人が子供に人生行路を諭すみたいな。決して強要はせずに、暗に仄めかしているというのとも違う、大人の優しさのようなものを感じますね。男の僕から見ても加持さんは魅力的な男です。

 女たらしの加持が、スイカを育てるのが趣味の純朴な園芸青年だったというギャップも、加持のイメージアップを狙っているとしか(笑)。加持が女にちょっかい出すのは、スパイという役割だから仕事の延長線上で仕方がないのかなぁと甘く見てたのですが、大学時代も軽い感じで好かないとリツコが言ってるから、趣味を仕事に生かしたタイプなのでしょう。貞本版エヴァでは、加持の暗い過去も描かれています。加持は寝るときになぜか着物を着てますが、しっくり来てます。パジャマだったら軽い感じがしたことでしょう。

 この回はまた、トウジがエヴァンゲリオン参号機のパイロットとして搭乗する直前の悲劇の前兆としても描かれています。トウジとリツコとの会話は全く出てきません。以前ミサトの昇進パーティでこの二人はミサトのマンションで会ってるはずなのですが、「鈴原、トウジ君ね」という言い方は、トウジのこと全く覚えてないみたいな感じですね。学級委員長の洞木ヒカリが、幸福と悲劇の対比を際立たせる役割を果たすことになるわけですが、ヒカリは今で言う典型的なツンデレですね。ツンデレという言葉は2002年にインターネットの巨大掲示板2ちゃんねるで生まれたらしいですが、1995年に既にツンデレキャラはいたんですね。

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NEON GENESIS EVANGELION vol.05
出演:緒方恵美、三石琴乃、林原めぐみ、宮村優子
監督:庵野秀明
形式:Color, Dolby
言語:日本語
リージョンコード:リージョン2
販売元:キングレコード
発売日:2003/9/26
時間:95 分

フォースチルドレンに抜擢された鈴原トウジ

S2機関はスーパー・ソレノイド・エンジンの略。第参話での使徒との戦闘で手に入れたものをドイツ第三支部で修復中だったが、稼働実験中に、アメリカ・ネバダの第二支部の消滅を招く。後の戦闘で、エヴァンゲリオン初号機は、使徒を捕食することでS2機関を自らの体内に取り込むことになる。外部エネルギーに依らない半永久的な稼働が可能となるが、ゼーレが建造したエヴァシリーズもS2機関を内包していた為、アスカの乗る弐号機は陵辱を受けることになる。

ツンデレ大全
ツンデレとは、ツンツンデレデレの略で、普段は或る特定の異性に対して冷たい態度(ツンツン)を取っているが、実は心の内では恋愛感情(デレデレ)を抱いているという場合と、最初は冷たい態度を取っていたが、次第に相手を好きになっていくという二つの定義がある。ツンデレの典型的な口癖は「〜なんだからね!」だが、1995年放送のエヴァンゲリオンのツンデレキャラクター洞木ヒカリのセリフも、「委員長の公務としてきたのよ!それ以外何でもないのよ!」とあくまでツンツンを保ちながら、内心トウジにデレデレなのである。2002年に巨大匿名掲示板2ちゃんねるで誕生したこのツンデレは、当初はあまり広まらなかったらしいが、ある時期を境に急速に普及していった。ツンデレキャラはアニメ業界で一定のマーケットを築いている。

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『エヴァとの思い出』

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