第弐拾弐話・第22話 せめて、人間らしく

 エヴァ13号機までの建造が世界各地で開始されたという上海経由の情報を、ミサトは日向マコトから掴む。一方、アスカのシンクロ率は起動指数ギリギリまで下がっていた。精神的に不安定な状態の中、ネルフのエレベーター内で、ライバルのレイと鉢合わせる。「心を開かなければ、エヴァは動かないわ」レイにそう言われ、カッとなりレイの頬をはたくアスカ。

 ネルフから帰る途中の駅のホームでシンジがレイと仲良さそうに話しているのを見かけ、アスカは嫉妬する。エヴァのパイロットとしてシンジに負けたことも、アスカを苛立たせていた。「ミサトやシンジが入った風呂なんかに誰が入るもんか」「ミサトやシンジが座ったトイレなんかに誰が座るもんか」アスカは、ミサトやシンジを拒絶していく。

 成層圏に新たな使徒が現れる。弐号機は出撃するが、使徒から放たれる光の精神汚染により、アスカは過去の心の傷をさらけ出される。零号機のレイが陽電子砲を発射するものの、大気圏外で消滅。初号機に乗ったシンジが出撃を要請するが、初号機の浸食を避けたいゲンドウは却下。代わりに、ドグマを降りて槍を使えと、レイに指示する。まだ早いのではないかとたしなめる冬月に、チャンスだと急くゲンドウ。零号機の手から放たれたロンギヌスの槍は、成層圏の使徒を消滅させた。

 回収不能となったロンギヌスの槍。全ては碇の思惑通りとなった。ライバルのレイに助けられたことで、深くプライドを傷つけられたアスカは、シンジの慰めの言葉も受け付けなかった。


クラシック音楽がエヴァの世界を盛り上げる

 クラシック曲ハレルヤに合わせながら、各キャラクターのセリフが心地よく流れていきます。特に碇司令と冬月のセリフの応酬を、クラシック音楽が盛り上げています。ロンギヌスの槍を使え、ではなく、槍を使え、と簡潔に省略しているところがまたグーーーっと来ますね!

 ビデオフォーマット版では追加シーンがあります。まず駅のシーン追加。アスカが加持に電話するものの、一向に出ません。そこへシンジとレイが仲良く話しているのを見かけ、アスカはプライドを傷つけられます。このシーン、まるでアスカはシンジ君に気があるみたいですね。23話でもアスカはシンジが自分を抱いてくれないくせにと一瞬だけシンジへの想いを吐露します。駅のプラットホームの雑踏のシーンは今までなかったので新鮮でした。シンジ君はいったいレイと何を話してたんでしょうね。笑顔も交じってるので気になります。

 アスカの精神汚染のシーンも追加されています。異なる声優がアスカを演じて、こんなの私じゃない!と叫んだり、夜の線路に迷い込んで、無数の人並みに押し流されたりするシーン、特に線路のシーンはかなり意外でした。通常ならシナリオ段階で本編ではカットしそうなシーンにも思えますが、12年目にして初めて見たシーンのせいもあるかもしれませんが、今までのエヴァとは違う感じがして、新鮮に映りました。シンジに期待していたアスカを垣間見ることが出来る回でもあります。

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NEON GENESIS EVANGELION vol.06
出演:緒方恵美、三石琴乃、林原めぐみ、宮村優子
監督:庵野秀明
形式:Color, Dolby
言語:日本語
リージョンコード:リージョン2
販売元:キングレコード
発売日:2003/9/26
時間:95 分

自らの補完計画を遂行しようと企む碇ゲンドウ

エヴァシリーズの量産が、ミサト−日向・碇−冬月の会話から仄めかされている。この後、テレビ版は完結を見ることなく、シンジの内的世界で終わるが、劇場版ではゼーレの建造したエヴァシリーズ13体VSエヴァ弐号機の戦いを見ることが出来る。ロンギヌスの槍を使うことを急いたゲンドウは、後の劇場版のシナリオから見ると、おそらくロンギヌスの槍を用いたゼーレ独自の人類補完計画を阻止したかった事が伺えるが、大気圏外で回収不可能となった槍は、劇場版ではいとも簡単に大気圏内に戻ってきて、ゼーレの人類補完計画が発動される事になる。碇と冬月の会話で仄めかされるゼーレVS碇ゲンドウの火花を散らした思惑が、この回のシーンの重要な見所となっている。

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